お久しぶりですこんにちは。
前回の更新から約2年が経過しており、時の流れの速さにおののいております。
この2年間なにをしていたか、刀ミュに絞ってざっくり説明すると、
🌸乱舞祭2022東京公演(2022/6)
ちょうど後半戦切り替わり日に参戦したため、14th sonと蜻蛉切の新曲と江のスタナウ初披露にぶち当たりキャパシティを超える情報量を浴びる。
🌸江おんすていじ大阪公演(2023/1)
あまりにもチケットが取れなかったため、本当にチケットが販売されているのか疑うも無事参戦。石切劔箭神社にも参拝できて嬉しい限り。
🌸㊇野外乱舞祭(2023/9)
平日ど真ん中の蜻蛉切ゲスト回に参戦。野外ってすごい。
🌸江おんぜっぷつあー(2023/12)
こんな年末になにしてるんですか!?地元まで来てくれてありがとうございます!!
🌸千子村正蜻蛉切双騎出陣(2023/12)
わたしはステアラにたましいをおいてきました。
という感じでした。昨年末の村正派双騎で色々と出し尽くしたため、今年はまだ何もしてません。
じゃあ今回は何の話かというと、㊇の記憶…もとい記録です。
㊇の写真とか、あとこの前公開されていた劇場版とか(大画面最高だった)、様々な記録を見ていて思ったのです。
私の知ってる㊇じゃない…。
いえ、あれは㊇です。That is Suehirogari.
㊇なんですが!!!!私が実際参戦した㊇は!!!!雨で!!!!!あんな序盤のカラフル煙とか!!!!!なかったんだよな!!!!!
という魂の叫びをちょっと文章にしてみようという試みです。
あと野外ライブ自体が結構久しぶりだったので、今後に活かせるよう実際役立った装備なども備忘録がわりに記載しておこうと思います。
当然のことながら、これは個人的な感想と記憶であり、記録です。
何ものも否定するものではありませんので、こういう体験もあったんだな程度でお時間のある方はご覧ください。
㊇から何か月経ってるの?とかそういうツッコミも無しで!!!感想はいつ書いたっていい!!!!
こっからがスタートライン(準備編)
まず、㊇の開催が発表された真剣乱舞祭2022の大千秋楽。この時の正直な感想は「本気か??!!!」でした。
厳島神社とはわけが違う、マジの野外です。しかもコニファーといったら富士の麓~~!!!
諸事情で一時期あの辺に住んでいたことがあるのですが、とにかく天気が変わりやすいという印象が強かったので、「青空どころか星空すら危ういのでは…?」という不安も湧きあがりました。
また、標高が高いハイランドは雷が少しでも鳴るとアトラクションが停止になると当時アルバイトをしていた友人から聞いたことがあり…。
なおかつ、あの辺に住んでいたころ、マジで雷が近くに落ちて木が炎上をしたのを目撃したこともあったため、「あの辺の野外=天候が崩れたら終わり」というイメージが強かったのです。
しかも9月は台風の季節!!山の麓で天気が変わりやすく、夜は冷え込む場所での野外ライブは成功するのか???
そんな不安を抱えながらも、刀ミュ初の完全野外ライブを逃す気はさらさらなく、「またあの土地に行くことになるとはな…」と格好つけながら9月21日公演(蜻蛉切出演回)のチケットを取ったのでした。
装備の備忘録
元々邦楽ロックが好きで野外の夏フェス参戦経験もあったため、当時の装備を持っていけばいいか…くらいに捉えていたのですが。
よくよく考えると、キャンプをしながら参戦する夏フェスとは違い、休む場所も確定しておらず、ペンライトやうちわを持って参戦するのであれば装備も練り直す必要があるな???ということになり、色々と買ってみました。
今後何かの役に立てばいいな~という気持ちのもと、参戦の際役立った装備を以下に記します。ほら、また3年後とか5年後とかに野外ライブがあるかもしれないから…。あと普通に買って忘れてたものを思い出すきっかけにもなるので…。
ちなみに、装備を購入する際に重視したのは、
- 雨が降っても耐えうるか
- 機能性は良いか
- 気軽に使える値段か
- 暑さや日差しも対策できるか
という点です。予算については人それぞれですが、とりあえず野外ライブは雨の前提で準備するのがベスト。
🌸【GERRY/ジェリー】バックパック(ターポリンシリーズ)
特徴:高い耐久性と撥水機能を併せもつということで購入。
容量も大きくて、雨用装備とペンライトなど結構な荷物を問題なく収納。サイドにペットボトルや傘も入れられたのでかなり機能性がよかったです。
また、チェストストラップがついていたので、リュックが肩からずり落ちたり、重さで食い込むことがありませんでした。
特徴:撥水生地&UVカット率90%以上の晴雨兼用サファリハット。フェスでよく被ってる人を見る。中もメッシュなのでそこそこ通気性は良いです。
ストラップがついているので晴れている時は首にかけることもできました。
特徴:生地表面にはっ水加工、裏面にTPUラミネート加工で防水効果高め+止水ファスナーのボディバッグ。
スマホ、財布、充電器、チケットなどの貴重品系は手放したくないのでこれに入れて身に付けていました。結構容量がでかいので余裕があれば500mlボトルも易々と入ります。
🌸【KiU】/KiU NEW STANDARD RAIN PONCHO
特徴:耐水圧20,000mmH2O。前述のボディバッグと同じ加工+止水ファスナー、縫い目にシームテープ仕様。
サイトにも載っている通り、使わない時は畳んで持ち運びが可能です。ただ畳んでも結構でかいので、持ち運ぶなら鞄を大きめにすることを推奨します。
ちなみに、この耐水圧20,000mmH2Oがどのくらいなのというと…。
「耐水圧300~500 mmH2Oでは、小雨程度の降水に耐えることが可能です。一般的に傘がこの程度の耐水圧があります(小雨以上の雨でも浸水しないのは、表面の撥水加工と広げた生地の張力によるものです)。そして耐水圧1,000~2,000 mmH2Oなら通常の降水程度、耐水圧1,500~3,000 mmH2Oなら、いわゆる大雨程度の降水でも問題ありません。耐水圧3,000 mmH2O以上は、台風などの打ちつける雨でも機能します。」
つまり嵐にならない限りは耐えうるレインポンチョ。最初は買うのをやめようかと思っていたけど結果的にこれがなければ耐えられなかった今回のMVP。
公式が販売していた会場限定のレインコートや、100均のレインポンチョはとにかく蒸れる。そして後者は気づけばどこかが破けて水が染みてきます(夏フェスで何度か経験済み)
これは通気性も良く、撥水性も高い。破けないし蒸れない!フロントはジッパーとボタンなのでそうそう水も染みない!
また、フード部分もツバがついているので顔に水が来ません。ポケットつきなのもうれしい。腕部分もマジックテープで調節できて使いやすいです。
少しでも雨が降ると予測できるのならレインポンチョに課金すると生き残れる!
🌸【NO NEED】ストレッチデザインポケットジョガーカーゴパンツ
特徴:ポリエステル生地で速乾性◎、ストレッチ性も抜群。中に後述のレギンスを着用しても動きやすかったです。
ポケットがいっぱいついてて助かりました(ちょっと深いポケットもあるけど…)あと色が御手杵っぽいというのが購入の決め手でした。
特徴:UVカット率90%以上、ストレッチ性抜群、なんといっても吸水速乾!
絶対に足をさらしたくなかったので(虫に刺されたくなかった)購入。その後も普段着で大活躍中です。
🌸【ワークマン】レディース高撥水シェルジャケット(今シーズンはこっち)
特徴:話題のワークマン。撥水、UVカット加工で収納袋もついてるので軽くて持ち運びやすい!ポケットにもジッパーがある!そしてロープライス!
ポンチョを着るほどじゃない雨はこれで事足ります。色が五月雨江カラーだったので迷わずブラックを購入。
🌸【UNIQLO】エアリズムUVカットクルーネックT(長袖)
売り切れURLしかなかったので割愛
特徴:汗をかいてもすぐ乾くという「ドライEX」の機能が最高です。
手ごろな値段でどこでも買えるから◎。こういう系統のインナーはいろんなメーカーが出してるので好きなものを買うのをおすすめします。
🌸【FREAK'S STORE】go slow caravan 餃子ネコ Tシャツ
特徴:猫が餃子をもっていてかわいい。
公式Tシャツを買ってなかったので着用したけど、普通に考えてエアリズムのTシャツとかの方が機能的にはよかったと思います。でも好きなのでよし。
特徴:足にフィットする作りなので動きやすい長靴。靴底が薄いためインソールは必須。長いタイプは折りたたんでショート丈にもできます。
過去土砂降りの夏フェス(地面が主に土)に参戦する際に使用したので今回も使おうと思って出しておいたのですが、結局アスファルト舗装上での動きやすさと疲労軽減重視でニューバランスのスニーカーwith防水スプレーになりました。
ざっくりとした紹介になりましたが、役立った装備+αはこんな感じでした。また、雨天を想定して用意した
- リュックが入るビニール袋
- 吸水性の良いタオル(グッズのマフラータオルとは別に3枚くらい)
- その他電子機器を入れる防水ジップロック
などもかなり役立ちました。
今回は使いませんでしたが、野鳥の会の長靴は一足持っておくと心強いです。
Rain or Shine(現地編)
すでにバスツアーに搭乗する時点で土砂降りに当たっていたのですが、現地に到着したころはまだ薄曇りで一安心。
ただ小雨がぱらついていたため、雨の日限定の榎本武揚ステッカーが配布されていてすぐさま貰いに行きました。
でも本降りにはならない気がする~という気楽な考えとともにグッズ購入を済ませて一休み。
なお、バス発着場から会場まではしっかりアスファルト舗装がされていましたが、グッズ販売場所の地面は未舗装の土と石でした。油断すると転ぶ感じの凸凹満載の。
そこに何件かの屋台が建てられ、周囲にはよく酒屋さんにあるプラスチックケースが椅子替わりに置かれていて……なんだろう、この地元のお祭り感。
グッズ販売所では蜻蛉切出演日だからか、葵咲本紀のアルバムがBGMとして流れていました。
オープニング曲の『始まりの風』のインストがサウンドチェックで何度も爆音でかかるのを聴きながら、いざ門を潜って会場内へ!!!!
その瞬間、勢いを増して降り注ぐ雨!!!!!
悲鳴が上がる待機列!!!!!
スタッフさん「会場内は傘禁止です!!!!」
そういえば榎本武揚がQ&Aで言ってたー!!!!!
降りしきる雨の中、チケットを見ながら座席へと向かいます。開演時間は16:30、入場したのが大体15時過ぎ。
そう、ここから約1時間半にわたる長い闘いが始まったのです……。
最初は小降りだった雨は時間が経つ毎に強まりました。雨が降り出した時点でレインポンチョを装備したのでびしょ濡れにはなりませんでしたが、防水のためジップロックに入れた携帯電話は水滴のせいでほぼ使えません。
座っている椅子も段々と雨水に塗れ、ポンチョで覆われていない部分に水が滲み始めます。リュックはしっかりビニール袋に入れていましたが、濡れるので迂闊に開くことすらできません。
この時、私の脳裏には公式ページのQ&Aが何度もちらついていました。
「雨天決行(但し、上演中に著しく天候が変化し安全確保が難しいと判断した場合は、途中で公演を中止とする可能性あり)」というあの文言が。
そう、たとえ雨天決行だとしても土砂降りが続けば公演が中止になることもあるのです。
長い時間をかけて準備をして、ついに富士の麓まで来て、この雨の中耐えても刀剣男士たちに逢えないかもしれない。
まだレインコートを着た榎本武揚の姿しか見ていない(雨の日限定ステッカー)のに…!??でも土砂降りになれば刀剣男士たちの装備も濡れてしまうし、会場内を走り回るのも危険だし、機材のことも考えると先を見据えて中止はやむを得ない……まさに審神者の心、二律背反……ッッ!!!!
そんな心を嘲笑うかのように、弱くなったかと思えば強まる雨脚。必死にステージ上に溜まった水を掃除するスタッフさん。SNSを開く代わりに何度も雨雲レーダーを確認しながら祈るような気持ちで1時間半を過ごしました。
そして本降りだった雨が少しだけ弱まり、中止ならそろそろアナウンスが流れるかと思ったその時──「Three,Two,One…!」という掛け声と共にステージへ現れたのは、他でもない榎本武揚でした。
あの瞬間、人生でいっっっちばん榎本武揚に感謝したと思います。
いえ、乱舞祭でペンライトの電池が切れてしまったとき、会場を明るく照らしてくれた榎本武揚の北へ~に救われたこともありますが。
㊇では、そこに存在しているだけでもう嬉しかったです。だって、出てきてくれたということは、これから始まるということだから…!!!!
間近で鳴り響く始まりの鐘の音
※ここから個人の感想激強&浴びたファンサの記憶になるので苦手な方はご注意ください。
本当に始まるのか????という半信半疑な気持ちのまま、濡れたレインポンチョとジップロックに入れたペンライト、そして半透明ケースに入れたうちわを持って立ち上がる私。
初日公演の配信はばっちり予習済みなので、1曲目の掛け声も完璧。さっきより雨も弱まっている!!!!さあ、どこからでもかかってこい!!!!!!!
曲のイントロ「~♬~~♬」
人力トロッコ「両端から大人数乗せてドーン!!!」
刀剣男士「雨に備えて見たことないオリジナルデザインの半透明カッパ装備!!!」
私「ア゜ーーーーーー!!!!!!!!」
すいませんどこからでもかかってこいとか生意気言いました無理でした。
無理無理無理。だって目の前にトロッコが来て頭上から神様が見下ろしてるんだもん。なんなら禊の雨すら降ってるんだもん。水も滴るいい刀だよ目が潰れる。
ちなみに私が座っていたのは最前ブロックの一番後方。つまり、トロッコや刀剣男士が走り抜けるメイン通路が真後ろにある席でした。
そんなのもう振り返れば奴がいるだよ。後ろの正面刀剣男士なんだよ。無理ですキャパシティオーバーもいいとこです。雨が降りしきるMy Sky~~♬どころか何も見えないMy eyesなんだよ!!!!!!!!これ会場の審神者の心情か????!!!!
後から知ったのですが、この一曲目から途中までは録音された楽曲が流れていて、刀剣男士の生歌じゃなかったらしいです。考えてみればそうだな…というシーンは思い出せば確かにあったのですが、会場にいたらそれどころじゃなくて全然気づかなかったです。ガバガバの聴力ですまん、もう至る所で事件が起きてて審神者どこ見ればいいかわからん。
ちなみに『始まりの風』のラスサビ前、肥前くんと豊前江が「壊せェ!!!」と叫ぶところもピンマイクが入っていなかったため(映像で確認するとマイクが何かでぐるぐる巻きになってた)音声には乗らなかったのですが、トロッコの近くに居たら生声で叫んでるのが聞こえてきて、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおとなりました。一緒に叫んだ。
何がすごいって至る所で致死量のファンサが振り撒かれてるんですよ。配信ではカメラが追ってるところが全てだと思うじゃないですか。違うんですよ、全方位で何かが起こってて、そこかしこから断末魔が聞こえてくるんです。戦慄迷宮もびっくりするくらいの悲鳴。事件が現場で起こりすぎてる。
拝啓。ミュ本丸の刀剣男士へ。知ってますか?審神者の目玉は各自2つしかありません。人間が百々目鬼になるには時間が足りませんでした。敬具。
1曲目が終わり、2曲目のmistakeに入る際、本当に目と鼻の先にトロッコが停止していて呼吸が止まりました。mistakeのイントロダンスあんな間近で見れることあるの??????乱舞祭も同行者の運がよくて結構前の席だったけどこんな近さじゃなかったよ??????2曲目にして情緒がおかしくなるよ??????
そうこうしているうちに今度はミニステージに刀剣男士が走ってくるじゃないですか。位置的に両側のミニステージを見渡せたのですが首振りすぎて最近流行ってる残像首振り絵になりそうでした。あ~~ヤギくらいのパノラマ視野が欲しい~~!!!!!!
ロスメモあたりまではしっかり雨が降っていたので通路もミニステージ上も濡れていて、刀剣男士もダンサーさんも足元に気を付けながら走って行く感じでした。
ただ、音声が録音だったからなのか通路を通る時のファンサがえぐかったです。結構みんな全速力で駆け抜けて行くので基本的にはお手振りファンサが多かったのですが、豊前江だけは陸上部か???というレベルの速度×余裕の笑顔で「豊前~!」って言う審神者一人一人の顔みて走って行くんですよ怖くないですか???眼前30cmくらいの距離を通って行ったとき眩しくて目が潰れるかと思った。
雨降り中は刀剣男士が急にお出しされた半透明の特別デザインカッパに身を包んでいたのですが、そのカッパを半脱ぎしながら口パクで「暑くてかなわんわぁ~」と此方側に訴えて近づいてきたセクシー明石のことは今でも夢に見ます。急に刺さないで頼むから。
それから、濡れたミニステージ上に尻尾がつかないよう、しゃがんだ時とっさに尻尾を掴んで「犬はちゃんとできました。ヨシ!!!」という顔をしていた雨さんがあまりにも可愛すぎたことは後世に語り継いでいきたいです。
Free Styleの途中くらいから雨雲が晴れて、夕焼けが見えてきて、ここでようやく被っていた帽子を取ることができました。雨と湿気で濡れた髪が雨と緑の香りを乗せた初秋の風に吹かれて気持ちよかったことを覚えています。
そして曲の途中、ミニステージに来た鶴丸が夕焼けに染まる空を見上げて嬉しそうな顔をしていたのも。
つられて空を見上げたら、太陽を取り戻した夕空のなかを飛行機がすーっと通り過ぎて行って、それがあまりも眩しくて美しくて、鶴丸と一緒に笑っていました。
雨上がりの空をこんな風に刀剣男士と共有できるなんて一体だれが想像できただろう。その後のMCで「雨、上がったぜ!」って一緒に喜びを分かち合ったあの瞬間も含めて、この時見た風景はきっと一生忘れないと思います。
VIVA CARNIVALの時は近くのミニステージに大包平が来たのですが、「この大包平が来たぞ、存分に悲鳴をあげろ」という顔で声援を受け取っていた姿が印象的でした。
コロナ禍に実装された男士たちのほとんどは、この㊇で初めて生の声を浴びているんだと思うと胸が熱くなりましたね…水心子くんがMCでも「心置きなく声を出せる時代が再び来た」と言ってくれたのもじーんときました。
声を出せない時代に、そこで頑張っている人たちを想って、どんな時でも前を向くことを決意してくれた水心子くんが笑顔でそんなことを言ってくれる。頑張ってこの時代を生きてきて良かったなと心から思いました。
それと、江のマーチングタイム中、ミニステージ上でダンサーさんとしゃがんで待機しながら、パフォーマンスを披露するメインステージの面子を真剣な表情で見守っていた大包平はとても真摯で恰好良かったです!!!!!!
日替わり曲から後半までの走馬灯
なお参戦日はまたもや後半戦切り替わり日だったようで、断君とスカレリが前日と全く違うメンバーでお披露目されていつも以上の悲鳴が上がっていました。私も上げた。え、ここの面子変えるの??!みんな倒れちゃうけど?!?!
だいすきの頃には空もすっかり暗くなっていて、エタフレのペンライト大旋風がものすごく綺麗に作れました。日没の時間を踏まえてセットリストを組んだのでしょう…天才の所業…。
で、当日のメインと言っても過言ではない回替わり。今回のゲストは蜻蛉切だったので、どの曲が披露されるか全く予想がつきませんでした。
この時点で年末の双騎出陣が決定していたため、原点回帰のReal Loveなのか、それとも葵咲本紀ぶりのBrave Soulなのか……でもBrave Soulは前日徳川メンバーがやっていたので候補からは外れます。
じゃあ乱舞祭で披露したあの新曲…Re:verseでは?!夜空の下であんな切ない歌やられたら泣いちゃうな…いやでもまさかの魔王版Black outもあり得る…????とか色々考えていた私を軽く裏切ってお披露目されたのは、加州くんの代表曲『解けない魔法』ミュージカルアレンジ。
え??!?!?!?このタイミングで新しいカバー曲ぶっこんでくるんですか??!??!?!?!
しかも凄いクオリティ。なにこのミュージカルアレンジ…ダンス…なに…なに……??!?!?!待って蜻蛉切ってゲスト回今日だけだよね????!!!
あまりの予想外の展開に、周囲からも「ヘァ…?」「ヒィ…」「フォ…」というか細い断末魔が上がるばかり。
正直息を吞んで魅入っていました。人間衝撃を受けるとペンライトも振れない。そのくらい驚いたし素晴らしかったです。これはもう修行済み極では????
感嘆の声と拍手に包まれた会場にはまたもや雨が降り注ぎ始めます。
再び帽子を被って、次は誰の番なのか…ゲストの披露曲クオリティ高すぎてどうするのか…と待っていたら、下からスーッと現れたのは…へし切長谷部!!!!!!!!!
雨に濡れる会場内に響き渡るのは『Rainy...』~~!!!!!!!おあつらえ向きすぎる曲名とうますぎる歌声、そして数か月前に実装されたばかりとは思えない貫禄!!!!!!
花影を見たときもあまりの歌のうまさに驚いたのですが、生歌ですらこんなに上手いのは一体どういうことなのか?????????スタンドマイクでソロを歌ってここまでの貫禄を出せるのはミュ長谷部だけだよ…。
そこからの『誰のモノでもない人生』ですけど審神者息できるわけなくない???
今回兼さんが居ないところをむっちゃんが代打してたわけですが、この曲でもむっちゃん大活躍。巴と歌って舞い踊るむっちゃん良すぎる。
現地でむっちゃんを見たのは恐らく歌合以来なのですが、ものすごく明るくて貫禄があって歌もうまくてファンサも極めていて最&高でした。何せ私の初期刀はむっちゃんなので!!!!!
そして巴~~巴も歌合ぶりに見たのですがダンスが本当にキレッキレで華がある~~!!!!初見でセーラーマーキュリーだと感じたあの時の気持ちがよみがえりました。むすはじで一番好きな曲なのでこれが生で聴けたことも、兼さん代打にむっちゃんが居たことも含めてめちゃくちゃ嬉しかったです!!!!
日替わりでぶん殴られた後に待っているのは客降り曲なので、冷静に考えるとこの辺から酸欠になってもおかしくないですね。アドレナリンが出ていたので耐えられた。
たぶん此処も録音だったのかな…?すいません私のガバガバ聴力では判断できないんですが、それでも目が回るほど楽しかったことだけは覚えています。
持って行ったうちわが蜻蛉切に向けたものだったのですが、ミニステージに蜻蛉切が来たときそれを振っていたら、先に発見してくれた今剣がそのうちわを指さして「蜻蛉切さま、あそこあそこ!」みたいな動きをしてくれて、無事ファンサを頂くことができました。ありがとう今剣……元祖ファンサの付喪神……!!!!!
また、近くに居た審神者の方が堀川くん推しの方で、堀川くんが通路を通る度にうちわを振っていたら、通り過ぎていったはずの堀川くんが戻ってきて「僕のことですか?ありがとうございます!!」って口パクで自分を指さしながらそのうちわの所まで近づいて来てですね……無事流れ弾を食らいましたおめでとうございます何あれこわい……脇差の力大爆発しとる……。
そこからの『Can you guess what?』はもうだめですよこんなWSA*1もびっくりな曲を夜の野外でやるのはさあ!!!!!
しかも面子が強すぎる……誰ですか選抜したの毎年宝くじ当たっていいくらいの徳詰んでますよ本当にありがとうございます……!!!!!
このブログは歌合を目撃したところから始まっているのですが、初めて買ったグッズである御手杵タオルを握りしめて富士の麓まで行ったらラスサビ前にジャケット半脱ぎで輝く肩を晒す御手杵にぶち当たって危うく呼吸を忘れるところでした。何あの色気……序盤の御手杵江の時と全然違うんですけど……なにこの御手杵(夜)?????
夜のキャンゲス後の折句MCもめちゃくちゃ面白かったです。日向くんが「が」のところで「がんもどきも美味しいよね!!!!!!!」って叫んだとき笑いすぎて崩れ落ちそうになりました。なぜならその日ホテルで食べた朝食にがんもどきが入っていたので……こんなことってある??????
日替わりといえば『美しい悲劇』と『サヨナラ』というデュオ課題曲もあったわけですが。
『美しい悲劇』は基本的にゲスト刀剣男士と繋がりのある刀の二振りが選ばれます。そして今回選ばれたのは蜻蛉切と物吉くんでした。そう、徳川刀コンビです!!!!!
家康公を最後まで守り続けた幸運の象徴と、徳川のために闘い抜いた常勝の槍が披露する悲劇、もはや悲劇というより悲劇から助け出す英雄だった……強い……。
『サヨナラ』は松井くんと日向くんのパライソ、もとい島原の乱コンビ。この曲は本来後ろにあるクレーンに乗って歌う演出でしたが、雨の中で行うのは危険すぎるという判断が下ったのか、その日だけはミニステージを転々と歩きながら歌うスタイルでした。
レア演出かつ雨の中で聴く『サヨナラ』はなんだかとても切なくて、夏の終わりを肌で感じながら聴き入っていました。
花影で活躍した影の一期一振の力強い太鼓から、突然始まるステージ上最大人数炎舞は正直目が足りないの一言。すげーよ端から端まで全部刀剣男士だよこれどこ見ればいいんですかね??!?!?
ステージ正面左端から右端まで順番に踊っていくスタイルは圧巻でした。どこもズレてないしすごすぎる。
真正面から一気に来る約30振りのKiss Kiss Kissは最早致死量なので覚悟した方がいい。至る所から断末魔が上がってましたし私も上げました。あと会場の熱気で雨が蒸発してた気がする。
そこから間髪入れずに獣が来るのもやばいですね。信じられるか?さっきまでKiss Kiss Kissしてたのに己に牙剥いてるんだぜ。Say 押忍!!!!!!!
しかも今回はいつものポイじゃなくて手筒花火が出てきたんですけど何事????審神者の課金がでっかい刀剣男士お抱えの手筒花火になった世界線?????あれを怪我無く披露してくれたことに感謝感激雨降るな。いいものが見れました。
ゆめとうつつと耐えた先
今回の㊇は過去の乱舞祭ほど中心となるストーリーは無く、刀剣男士のライブがメインでしたが、祭を引っ張り、締め括るためのアジテーターとして、榎本武揚と伊達政宗公という二人の存在がありました。
最後に二人が巵を交わし合い、語り合う姿はこの乱舞野外祭の意味を教えてくれる象徴的なシーンです。
「耐えた先に光があったか」
「光があったから耐えられたのか」
疫病が流行り、声を出せなくなり、拍手することでしか気持ちを表せなかった時代。
その中でもミュージカル刀剣乱舞は最大限出来ることを探し、どんな状況でも諦めずその姿を全力で届けてくれて、俯く心に光を灯してくれました。
いつまでこんな時代が続くのだろうという不安を吹き飛ばして笑顔にしてくれる刀剣男士の存在と、それをサポートするスタッフさんが作り上げる空間は、間違いなく私にとって光です。
声を出さず応援すること。様々な感染対策をしながら耐えること。それはその先も、10年後も100年後も、共に続くようにと願う気持ちから。
声が聞こえなくても歌い、舞い踊り、笑って前を向いてくれること。誰かの光となること。それはこの先に明るい未来が待っていると知っているから。
この政宗公と榎本武揚の台詞は我々人間側だけでなく、厳しい状況でも光を絶やさず届けてくれた刀剣男士側にも向けられたものなのかもしれないと私は感じました。
「いずれにしても、人間はしぶとい」
この榎本武揚の言葉には思わず笑ってしまいました。本当に、本当にそうなのです。人間はしぶとい。諦めない。だからここまでやってきた。だから歴史が続いてきた。
それを何よりも知っている刀剣男士たちが、ここで耐えてきた審神者の声を聞きながら全力のパフォーマンスを届けてくれる。そんなのもう愛じゃん……。
そこから披露されるのが『キミの詩』なのはもう反則技なんですよ……ここまで数多の反則技があったんですけどこれはもう最大級の反則技……雨は上がったはずなのに視界が滲んで仕方ない……。
会いたくて会えない人ばかりだった時代を想いながら、こちら側に向けて歌われる「いつもキミを捜してるよ」……この「捜す」という漢字には、見えなくなったものをさがす意味*2が込められています。
ここに審神者の声援もまた「かつて見えなくなったもの」としてカウントされていたら、それを捜してくれていたんだなと……個人的な感想ですが……。
そしてこの日の雨は終演前に降り止み、花火を打ち上げる直前には三日月が空に浮かんでいました!!!!
最後のMCで鶴丸が「俺たちはこの日を千年先も忘れないから、主も忘れないでくれよ」と言ってくれた時、こんな愛の言葉もあるのだと泣きそうになりました。
すべての電気を消して、真っ暗な夜空に浮かぶ三日月に見守られながら、富士の麓を照らすスターマインを見上げた夏の終わり。
共に雨の中でも笑い合って、雨が上がれば喜びを分かち合って、もう自分が濡れているのが雨なのか汗なのかわからなくても楽しめた最高の野外祭でした。
今までにないくらいぐちゃぐちゃの状態での参戦になったし、たぶん刀剣男士も今まで見たことないくらい会場の審神者がビッショビショだったと思います。でもこんな体験できるのは野外だからこそであり、一生に一度あるかないか。すべての不安を取り払って全力で楽しみました。
序盤から録音の楽曲が流れたのも、刀剣男士とダンサーさんの安全と後に続く公演で使う機材を守るために必要な判断だったのだろうと思います。むしろあの雨で中止にせず、最後までお祭りを開催してくれたことに感謝しかありません。次の日の膝丸回も雨でしたが、前日からアップデートした工夫をしながら開催していたのも素晴らしいと感じました。
帰りのバスで辿り着いた新宿駅から雨と泥に塗れた状態でホテルまで帰ってフロントの人にちょっと驚かれたのもいい思い出です!!!!ちょっと富士の麓まで行ってきました!!!!!
彼岸と此岸、夢と現が交わり、あなたとわたしが繋がる祭。またひとつ特別が増えた八周年。
㊇…すえひろがりと名付けられたこの野外祭を経たミュージカル刀剣乱舞がこれから先も多くの笑顔を生み出していく、誰かの光となりますように。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。次の祭も楽しみにしています!!!!!
*1:ワールドセクシーアンバサダー、世界セクシー大使