年末に 審神者飛び込む 刀ミュ沼
令和2年になって2週間が経ちましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
新年も推し活捗ってますか?グッズやイベントの予定でスケジュールを埋めていますか?
ちなみに私は購入したスケジュール帳をいつもうまく使えずに1年を終えます。今年こそはちゃんと使いたい。
仕事始めからも数日経った、疲労がたまり始める今日この頃。こんな辺鄙なブログまで足を運んでいただき、誠にありがとうございます。
ここでは、誰もが忙しさに目を回す年の瀬…2019年12月に、それまで審神者をさぼっていた人間が、刀剣乱舞のミュージカル(通称「刀ミュ」)をみて、見事その沼にはまった話をしていこうと思います。
本当に偶然の出会いから人は簡単に沼へ落ちていくんだな、と実感する出来事だったので、備忘録もかねて書き連ねていく所存です。*1
ミュージカル刀剣乱舞との出逢い
そもそもなぜ刀ミュを見に行くことになったのか
そもそも、なぜ審神者業をさぼっていた私が刀ミュを見に行くことになったのか?
それは12月初旬、仕事中にネットサーフィンをしていたら(良い子はマネしないでください)、地元で刀剣乱舞のミュージカルの公演があるという情報に辿り着いたところから始まります。
私が住んでいる場所はこういった2.5次元関係の公演が行われることが滅多にありません。
関東とは距離が遠く、海を挟んでいるのでキャストやスタッフ、機材の移動費用がばかにならないし、それに見合う集客が見込めないと公式側だって来るのが難しい土地の一つ。
いまの時代はライブビューイングという地方民救済の素晴らしいものがありますが、やはり舞台やミュージカルを生で観る感動は、現地特有のものです。
現地の空気を味わいたいのなら、こちらからお金と時間を捻出して会いにいく。基本はこれです。LCCのちからってすげー。
そんな土地に、あの大人気作品のミュージカルが来てくれる。これはすごいことだ、と素直に思いました。
この公演が大成功を収めれば、刀剣乱舞に限らず、他の作品もこの地を公演先の候補として考えてくれるかもしれない。
すごい、もっと早く気づいていれば観に行けたのに…。そう考えてチケット情報を見たら、なんと開催1週間前にも関わらずチケットが残っているではありませんか。
奥さん、これは事件です。
わざわざこんな遠い土地まで、大人気作品が来てくれるというのに!!チケット売れなかったらもう来てくれないじゃん!!!!!!
感謝の意も込めて観に行こうか…でも刀ミュもミュージカルすらもちゃんとみたことない人間*2が行って許されるのか??時間遡行軍と間違われて斬られるんじゃないか????
そんな悩みをTwitterに吐露したところ、TL上の先輩審神者から、
「時間とお金にもし余裕があるのなら観に行ったほうがいい」
「後悔はしない。初心者でも楽しめる。むしろ初心者の感想が聞きたい」
「もし観に行って興味が湧いたら色々とみせたいものがある」
といった優しい言葉を頂き、「そういうことなら…見学だけでも…」と背中を押されてチケットを購入。
あれよあれよという間に私の刀ミュデビューが決定したのでした。
刀剣乱舞についての知識
ここで刀剣乱舞という作品について、私がどれほどの知識を持っていたのかを簡単に説明します。興味のない人は飛ばして次へどうぞ。
実はブラウザ版リリース当初から登録はしていて、一時期はがんばって審神者をしていました。
が、ゲームシステムにうまく馴染めず、阿津賀志山を攻略する前に放置。
その後、アプリ版のリリースに合わせて復帰するも、再び放置。
キャラクター*3や設定はとても好みだったけれど、(現在では雨水とも称される)配給の渋さを当時はうまく受けきれなかったのです。
メディアミックス作品は、花丸、活劇、そして継承。すべて見ていました。
ステとミュについてはTLで時々話題になっているなあ、くらいの認識。紅白も見てたけど、メイクすごいなーという一般人の感想しか持っておらず。
新しい刀剣男士についての情報はちょこちょこ耳にしていたけど、それがきっかけでゲームに復帰することもなく。
世界観やキャラクターは理解しているけど、審神者と呼ぶにはあまりにサボりすぎた人間。
それが刀ミュを観に行くまでの私でした。
ついに刀ミュデビュー
始まる前から驚きの連続
そして12月某日。
マチネのチケットを握りしめて会場へ。
それらしい装備品がアイマスのライブで使うMIXペンラしかなかったので、物販で公式ペンライトとタオルを購入。
公式ペンライト、めちゃくちゃムーンプリズムパワーでメイクアップできそう。あと内蔵色数が半端ない。
タオルは御手杵のものをチョイス。刃紋が見えるように装備できることに感動。あと巻きやすい!!!!すべてのマフラータオルがこうなってほしい…!!!!!
1人でグッズに感動していたら場内アナウンスが。初参加だし注意事項しっかり聞いておこう〜と思ったら、なんか場内アナウンスが私の知ってる場内アナウンスと違う。
えっ誰?なんかイケボのおじさんが語りかけてきてるよ??えっ誰???*4
おじさんがペンライトはここぞという時に使え、腕を上にあげて騒がないように、ネタバレは最終日までするな、と言ってることは理解できました。
な、なるほど…なんかそういう世界観なんだな、アナウンスから気合入ってるな…と思ってたらステージに刀剣男士が出現。
いやみたよ。公式サイトに書いてあるの。「刀剣男士による前説がある」って書いてた。でも私はアナウンスのことだと思ってた。まさかいきなりステージに出てくると思わなくてですね???!!!?!?!?!?
刀剣男士、肉眼で見える。そして声も格好もそのものだし、なによりめちゃくちゃこっちに語りかけてくる。
今までいくつか2.5次元舞台を見てきましたが、挨拶以外で客席に向かって呼びかける作品なんてなかったので、ここで既に驚いていました。
そして、公式側からしっかりペンライトの使いどきに関して説明があるのも新鮮でした。ミュージカルってライブみたいなものだから、ペンライトずっと点灯してるんだろうなという私の考えは見事裏切られる結果に。
「必要時以外は消してください」という明確な指示を公式側から出すことで、ファン同士のトラブルが抑えられているなあと感じた次第です。
本編が始まり、語彙力が死ぬ初心者の図
そんなこんなで本編。
この辺りから混乱して口調が入り混じります。お見苦しい文体で大変申し訳ないです。
ネタバレは大千秋楽まで御法度だと聞いたので、極力しないように感想を。
出だしから1話目?までは、成る程こういう構成でこんな雰囲気のミュージカルなんだなあ、とまさに見学気分。
急に歌われても意味わかるかな?とミュージカル初心者は心配していたけど、割とすんなり受け入れられました。
そして合間のライブパート。
周りがみんな立ち始めた&ペンラをつけ始めたのを見て、とりあえず立ってペンラを準備。
どんな曲がくるんだろ〜またミュージカル調なのかな?ふふふ、なんて考えていた初心者、ここでぶっ飛ぶ。
なんかめっちゃかっこいい曲きたんですけど。
驚いている間に後方ステージが稼働して刀剣男士達が出てきて歌いだしたんですが。
えっ……………
まって………………
歌うま!!!????!?!!!!!!!!
え?!!!!歌うっっっっっっっっっま
えっちょっとまってさっきのミュージカル調の曲と180°違いすぎて何これ歌うmダンスもうま!!!!!!!!????!??!?!!!!
な、なに………?????いまわたしはなにをみているの…????????
刀剣男士が歌って踊ってる。しかもめちゃくちゃうまい。
タオルを思わず購入した御手杵なんか、地球半周分くらい股下ある*5のにダンスがしなやかだし歌も御手杵の声でうまい。
私が時間遡行軍だったら、武器をペンライトに持ち替えてしまうレベルでクオリティが高いんですけど…!!!??!??!!!
◆TONBOKIRI 来日◆
そうこうしている間に本編は次の話へ。
ゲームから離れていたとはいえ、割と知ってる刀が多くて話も楽しめる!ギャグパートもあるんだ〜面白いな〜!と油断していた私の背中を斬りつける衝撃がここでも発生します。
そう。
真打ち・TONBOKIRIの登場。
えっ………………………………………………………
もしかしてこれ、ミュージカルじゃなくてオペラだった………………………?????
いや、たしかに蜻蛉切は元々ガタイもよくて声もいいから歌がうまいのはわかる、わかるけどこれは
これは………………ウマすぎてウマになる🐎*6やつでは………………????????
蜻蛉切の歌声で会場が震える。あまりのうまさに口を開けたまま見入るばかり。
ちょっといま目の前で何が起こってるかよくわからない(2回目)
◆堀川国広万能説、提唱◆
TONBOKIRIの来日公演に混乱する私を闇討ちしてきたのは文字通り(?)堀川くんでした。
まず声。声のクオリティ。えのきやじゃん…かわいい男の子からえのきやの声がまじで出てるじゃん…SSAでホームパーティーする…???????*7
そして何と言っても歌声。
松た○子も顔負けのウルトラ歌うま刀剣男士すぎる……何事……????
「お手伝いなら任せて」のお手伝いってそういうところまでカバーできちゃうの??!!万能すぎじゃない??!!
あと詳細はまだ言えませんが兼さんとのコンビネーションすごすぎました。な、なに…?初見でもびりびり伝わってくるあの信頼感すごくない…?!!!!!
お互いを見つめる眼差しが信頼感に満ちて居てそのエモさで震えるしかなかった……。
ここで一句!!!!!
堀川くん
多彩すぎでは?
マジ天才
現場からは以上です。
◆にっかり青江、闇に笑う◆
つってまだ現場なんですよ。
でも私、見たんです。
髪の長い美男子が、闇の中でにっかり笑ってるのを……。
元々青江は好きだったので、割と期待を胸に会場へ来たんですけどね。
まじで青江が居た………本当に青江がいた………。
見た目は勿論のこと、仕草も声も表情もぜんぶ青江。にっかりと笑う、あの大脇差。
くわえて歌声も良いしダンスも上手い。この世には完璧というものが存在するってあの日私は知りました。
本当に幽霊を斬っているであろうあの雰囲気は人には出せない。青江です。青江はいます。*8
◆キングオブハイヒール・巴形薙刀◆
それまで圧倒的なクオリティの高さに殴られていたのに、突然年齢制限がかかりそうなダンスがお披露目されて思わず悲鳴を上げてしまったことをお許しください。
だって、巴形薙刀のダンスで唐突に会場が名のあるバーレスクになったんですよ…あんな色気………は、ハイヒール………ありがとうございます………。
ご褒美がすぎる………いきなりCEROがZになった………。
自分の身体をどう魅せるか、どんな魅力があるかを理解した完璧な色気でした。素晴らしい……マジで一目惚れしました。*9
◆鶴の一声◆
歌が………うますぎるんじゃ…………。
ぱっと見、あどけなさが残る少年と青年の間で若さがあるなあ、とか思っていたのに、一声出しただけでウワーーーッッ!!!!鶴丸だ!!!!!!となりました。
声の張りがいい。歌もうまい。そして一筋縄ではいかない笑顔!!!!!
鶴丸ってものすごく表現が難しい一振りだと思っているので、驚き驚かせばいいとかそういうキャラ付けだったらどうしよう…と無駄に不安がっていたのですが、杞憂でした。
無垢さと奥深さを併せ持つ鶴丸。本当に見事でした。
あともう一回いうけど歌がうますぎるんじゃ……すきです……。
◆小狐に化かされる◆
何を言ってもネタバレになりそうなので簡潔に説明します。
めちゃくちゃ混乱しました。
私も明石と同じ気持ちだった……。
刀ミュの本気を知る
ここでようやく私は気付いたのです。
刀ミュ、みんな歌とダンスの精度がめちゃくちゃに高い、ということに。
こんなハイクオリティのパフォーマンスを、目の前で見られるという贅沢。
そして何より驚いたのが、MCもキャラクターのまま行うということ。
ステージの上には中の人などいない。
いるのは、刀剣男士そのもの。
その徹底した世界観と、演技・歌・ダンスといったパフォーマンス精度の高さにぐんぐん引き込まれる。これはすごい。凄いものを見ている…!!!!
◆時間遡行軍と歴史上の人物タイム◆
刀剣男士ではなく、敵である時間遡行軍と、任務先に居るのであろう歴史上の人物がこんなにもしっかりと出てくるとは思わなかったので驚きました。
しかもちゃんと話があって、曲まである…!!すごい…!!!
過去へ飛べば歴史上の人物も出てくるのはわかるけど、彼らをモブではなくしっかり主役級に扱っていることに感動を覚えました。
あと時間遡行軍、あのメイクでよくあんな激しいダンスを…!!!プロの技を見た…!!!!
◆致命傷の辻斬りタイム◆
混乱を極めるなか、ステージ上にいる今剣から更なる爆弾が投下されました。
「いまからぼくたちがあるじさまのもとへいきますので、あるじさまは、せきにすわってまっていてくださいね!」
え………………????
いまから、こちらへ、くる?????
刀剣男士たちが????????????
いや、ファンサがあることは先輩審神者から伺っていましたよ。アリーナだけでなく、2階席3階席までくるんだと。
でも正直それはライブ中の話だと思っていて、まさか「いまから目の前に行くから座って待っててね」と宣言されるものだとは思わなくて。
曲が始まった瞬間、会場の四方八方から悲鳴があがるあがる。
見回せば、至る所に刀剣男士たちがいるではありませんか。
私はアリーナの端っこにいたのですが、見上げた2階席、3階席にも刀剣男士がいる。
アリーナはわかる。ステージから降りて来るだけでいい。でも2階、3階は違う。結構遠い。なのにいる。
しかもちゃんと歌ってるし、ファンサもしてる。さらに言うならば、一振りが同じ場所に留まらずに色んな場所に走っていってる。
正直に言おう。
目が足りねえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
どこをみても刀剣男士がいる。悲鳴が上がる方角を見ればいいと思うじゃないですか???もうひっきりなしに四方八方からあがるんですよこれが!!!!!!!
しかも決して狭いとは言えないこの会場内を、2曲歌いながら入れ替わり立ち替わり移動していく刀剣男士たち。た、体力!!!体力がすごい!!!!!
後にこのファンサタイムを 辻斬りタイム と誰かが言っているのをみて大いに納得しました。
これはたしかに辻斬りだ。しかも致命傷を何度もくらう。
アリーナ席は殆ど中央の路を行き来するので、あまり端っこには来てくれないかな…なんて思っていた私の目の前を、ゆっっくり手を振りながら歩いていった小狐丸。
更に投げキッスを振りまきながら手を振ってくれた巴形薙刀と、ちゃんと立ち止まってお辞儀してくれた蜻蛉切で無事重傷。
こんな間近まで来てくれること、そしてしっかりファンサをしてくれること、走り抜けていった風を感じられること。
ここに居るのは遠い存在ではなく、貴方達と共にある刀剣男士なのだと言われているようで、すごく胸が熱くなった(個人的な感想です)
あと、めちゃくちゃ客席側に向かって「主!」と呼びかけてくれるのも嬉しかったです。人間である審神者に対する愛に溢れていて、いっしょに居る存在なんだと感じられて……愛ってすごいですね……神様からの愛ですよ……すごい……。
◆集った獣たちの美◆
極め付けは、第3衣装と呼ばれるアレ。
いきなり脱いだからびっくりしたけど、これ必殺技だすとき脱ぐゲームだった…!
それぞれ個性が光るセクシー衣装で何???!!!!!どんなサービス??!?!!!!と大混乱オブ大混乱。
どこを……どこを見ればいい……!!!肩も腹も人によっては背中や脇も見えますけど!!!!肉体美のバイキングか???!!!!!
曲も一番激しくてかっこよくて、もうこの時はノリに乗って公式ペンラと手持のMIXペンラをそれぞれ両手に握って振っていました。
全員揃ってダンスすると迫力が違う。覇気がすごい。
そして最後は衝撃のラストで締め。
す、すごい。断片を繋ぎ合わせてこんな大きな物語にするのか…!!!
最後に関しても語りたいことがたくさんあるけど、何を言ってもネタバレになってしまいそうなので、これは大千秋楽が終わったあとに語りたいです。
終演後、審神者復帰への道
予想以上のクオリティと、予想外の魅力に、すっかり魂を持っていかれた刀ミュ初心者。
放心状態で感想を呟くと、先輩審神者の皆さんから
「dアニメストアで刀ミュ殆ど配信されてるし、いまなら1ヶ月無料だからどう?」
という沼への手厚い誘いが。
まじで…???どうやって履修しようか考えてたのにそんな……いいんですか…???
秒で契約。
更にApple Musicで関連曲が全曲配信されていることに気づいて即DL。
て、手厚い……沼に至るまでの道のりが手厚いケアで示されている……。
しばらく放置していたアプリ本丸もこれを期に再開。目指すは巴形薙刀の鍛刀とレベリング!
これが12月初旬のはなし。
そこから年末年始へかけて怒涛の刀ミュ漬けが始まるのだった…!!!!!
沼に足を踏み入れておもうこと
と、まあ、こんな感じで一人の人間が刀ミュ沼へ落ちた経緯をつらつらと語ってきました。
入沼して思うのは、刀ミュ…奥が深けりゃ愛も業も深い…ということです。
いままでサボっていた審神者業を再開できたのも、この奥深さと業深さに惹かれてのこと。
これからは自分の本丸を大切に育てていきたいと思っています。
ちなみに、前述したようにdアニメストアで配信されている刀ミュに加え、らぶフェス2018、双騎、葵咲本紀も履修したので、また時間を見つけてそれぞれの物語についての感想などを書き記していけたらなあと思います。
なぜなら刀ミュを見て抱く感情をTwitterに吐き出すだけじゃいろいろ足りなくなってきたので…業が深いんですよ本当に…。
今月の歌合大千秋楽も、現地には行けませんがライビュチケットを取りました。いまから楽しみです。
初見の時よりも、もっとしっかり記憶に残してきたいとおもいます。見逃し配信もありがてえ~!!
最後になりましたが、刀剣乱舞5周年おめでとうございます。
サボりがちで決して優秀な審神者ではないのですが、自分の本丸を大切にしつつ、これからも作品を応援していけたらと思います。
ここまで御目通し頂きありがとうございました!
※2/4 追記 歌合の記憶の欠片です